「障害者枠」は、法律などに基づき、企業が一定割合で障害者を雇用する義務がある中で、障害のある方が安心して働けるように「合理的配慮」を行います。
具体的にどのような配慮の中で働くのかをみていきましょう。
🌱 障害者枠での働き方とは?
障害者枠で働くとは、「障害者雇用枠」で企業に採用され、配慮のある環境で仕事をすることです。主に以下の特徴があります。
🔹 特徴
項目 | 内容 |
---|---|
雇用形態 | 正社員、契約社員、パート、アルバイトなど様々 |
配慮 | 勤務時間、仕事内容、職場環境、通勤方法などについて合理的配慮がされる |
配慮の例 | 通院への配慮(通院日に有給などをあてられる) 30〜40時間の短時間勤務から開始できる 通勤時刻(ピーク時間帯を避けた通勤)への配慮 など企業よって異なる |
仕事内容 | 一般事務、データ入力、清掃、軽作業、システム開発など、能力に応じて様々 |
支援体制 | ジョブコーチ、産業医、カウンセラーのサポート、定期的な面談など |
🧩 合理的配慮とは?
たとえば以下のような配慮がなされます:
- 聴覚障害 → 筆談・チャットでのコミュニケーション
- 精神障害 → ストレス軽減のための勤務時間調整、静かな職場
- 肢体不自由 → 段差のない職場、車椅子対応トイレの整備
- 発達障害 → 作業のマニュアル化、業務の明確化
🏢 障害者枠の就職活動
1. ハローワーク(障害者専用窓口)
→ 「専門援助部門」で就職相談や求人紹介を受けられます。
2. 民間の障害者専門の就職支援サービス
→ 例:アットジーピー【atGP】、dodaチャレンジなど。
障害者枠の求人が通常の就職・転職サイトのように掲載されており、さまざまな地方・企業から仕事を探すことができます。
3. 就労移行支援事業所
→ 就職準備や職業訓練を受けながら、自分に合う職場を探せます。
📌 メリット・デメリット
メリット
- 障害特性に応じた働き方が可能
- 長期雇用を前提とした採用が多い
- 心理的安全性が高い職場が多い
デメリット
- 一般枠より昇進・昇給の機会が少ないケースも
- 仕事内容が限られている場合がある
🧭 向いている人
- 自分の障害についてある程度自己理解ができている人
- 安定した環境で、長く働きたいと考えている人
- 一般枠では配慮を受けづらい人
障害があることや障害の特性を会社の人事部門や上司に理解してもらった上で働ける環境は、ひじょうに心理的な安全性が高く、特に目に見えない障害である精神障害者にとっては有利な制度です。
今の環境を変えたい人、どのような働き方があるのかを知りたい人は、ぜひアットジーピー【atGP】、dodaチャレンジに登録してその世界を覗いてみましょう。
Webから登録できるのでひじょうに便利ですよ。
面談などを行なってくれる場合もあるので、転職を視野に入れている人にもおすすめです。