
障害者枠で雇用されたとしても、長く安定して働き続けるためにはコツがあります。この記事では、工夫や求める配慮などを紹介します。
1. 無理をしない働き方をする
障害とうまく付き合いながら働くには、フルタイム就労だけが正解ではありません。
体調に合わせて「短時間勤務」「時差出勤」など柔軟な働き方を選べると体に負担をかけなくて済むでしょう。
会社の就労規則や人事労務の担当者、上司と相談して「長く働くために必要なこと」をリクエストしてみるのも大切です。
2. 支援してくれる人・場所を持つ
会社の内外で支援してくれる人や場所を確保しておくことも大切です。例えば、
- 信頼できる上司や同僚
- 会社の外では支援機関(就労移行支援、精神保健福祉センターなど)
を頼れると安心です。
3. 自己理解と自己管理を深める
- 自分の「得意・苦手」「ストレスサイン」「対処法」を知っておくと、働きやすさが上がります。
具体的に、「こういう時に疲れやすい」「こういう配慮があれば働きやすい」と自分で伝えられると、周りも助けやすくなります。
4. 職場に自分に合った配慮を求める
「作業量を調整してもらう」「静かな場所で働く」など、合理的配慮をお願いすることは、特に障害者枠で働くならば活用したい権利です。
5. 体調の変化に早めに対応する
無理して働き続けず、しんどくなったら「主治医と相談する」「一度休む」など、早めに手を打つことが、最終的に長く働くことにつながります。
無理をしすぎると結果として早い段階でギブアップしてしまうことにもつながりかねません。
上司や同僚にどのように伝える?ポイントを整理して簡潔・前向きに
上司や同僚は、必ずしも障害に対して最初から理解が深いわけではありません。人によって障害の程度やストレスとなるポイントも異なるため、自分の状態について上手に説明できるようになることも大切です。
上司や同僚に伝えるときは、「伝えるポイントを整理して、シンプルに、前向きに」を意識すると、とてもスムーズです。
🌟伝えるときのコツ
① 伝える目的を明確にする
「仕事を続けるために必要なことを共有したい」と、前向きな理由を伝えましょう。
→ 「より長く、安定して働き続けるためにご相談したいことがあります。」
② 自分の状態を簡単に説明する
- 詳しく病名や過去の経歴を話す必要はありません。
- どんなことが苦手か/どういうときに困るかを伝えます。 → 「私は、ストレスが重なると集中力が落ちやすくなる傾向があります。」
③ 必要な配慮を具体的に伝える
- できるだけ「こうしてもらえると助かります」という形にする。 → 「定期的に業務の優先順位を一緒に確認してもらえると、安心して取り組めます。」
④ 感謝と意欲を伝える
- 配慮をお願いするだけでなく、協力に感謝し、仕事への前向きな気持ちを伝えます。 → 「ご迷惑をおかけするかもしれませんが、できるだけ力になりたいと思っています。」
✍️まとめると、こんなイメージです!
「仕事を長く続けるために、少しお話しさせてください。
実は、ストレスが重なると体調を崩しやすい傾向があります。
そのため、業務量や優先順位を一緒に確認してもらえると助かります。
ご迷惑をおかけするかもしれませんが、仕事にはしっかり取り組みたいと思っていますので、よろしくお願いします!」
会社の人々と自分との間で認識のミスマッチが出ないよう、あくまで前向きな方向で必要なことを伝えましょう。
長く働くためにはよい関係を築いていくことも大切です。